岡山ビジネス書出版会議から、出版を実現していくまでの流れを紹介します。
出版社が全額出資をする分、いくつかの高いハードルもあります。しかし、じっくり挑戦して一つ一つクリアする事で、確実に出版実現に近づく事が出来ます。
まずは、オブザーバーとして参加していただき、どんな流れで企画会議を進めていくのかを体感してみてください。
この場では、著者の卵が自らの出版企画を発表します。その際に、出版企画発表者に対して、読者としての目線でアドバイスをしてあげて下さい。
時には厳しい指摘も飛び交いますが、様々な角度からのアドバイスは、これから出版企画を作ろうとされている方にもきっと役立つことでしょう。
出版を目指される方は、ご自分の出版企画発表をおすすめいたします。
最初から原稿を書くのではなく、まずは出版企画趣旨(A4 1枚)と、目次案(A4 1〜2枚)を作成します。この2つを合わせて出版企画書と呼んでいます。
基本は紙ベースで、出版企画書を出版会議参加者人数分コピーして配り企画プレゼンテーションします。
※企画発表者には、所定のフォーマットを事例としてお渡ししております。
■出版企画発表者の方へ・・・下記がプレゼンの流れになります。
1.プロフィール紹介(3分)
企画発表者の方に、ご自身の自己紹介をしていただきます。
プロフィール内容は、そのテーマの著者としてどう相応しいかを伝えるものにします。
●なぜこの本を書くのに相応しいのか、プロフィール中で強調したい「経歴」と「実績」は何か、自分の「想い」はどんなものなのか。
2.出版企画プレゼン(7分)
予めご用意いただいた企画書に沿って、趣旨・内容のプレゼンをしていただきます。
【企画概要のプレゼン】
●この本の内容は一言でいうと何を伝える本なのか。
●なぜ市場ではこの本を欲のニーズがあるのか。
●その市場規模は何人位なのか。
(市場規模は約50万人以上、うち2%の購入で1万部売れる想定が出来る)
【「目次案」からどんな本になるのかをプレゼン】
●目次案と、それによって何を伝えたいのかを重点的にプレゼンをしてください。
目次をみるだけでどんな本になるのかが目に浮かぶほどリアリティを持たせて伝えます。
・各章で何を伝えているのかを一言でプレゼンする。
(「この章で伝えたいことを3つ、何と何と何?で答えて」という質問もよくありました。)
・中でも一番伝えたい章はココ!という部分は少し重点を置いて伝える。
●類書との違いを伝える。
目次によりどんな本になるのかを具体的に伝えたうえで、類書との違いを伝えます。
・類書はどのような本が出ているのか。中でもヒット本はあるのか。
・類書との違いはどんな部分なのか、沢山の類書がある中で自分の企画でしか言っていない特に強調したいポイントは何なのか。
【販売促進のプレゼン】
本は売れてこそ価値があります。
・自分が想定している販売促進によって、どんな方法で何部位売れる可能性があるのかを具体的に。
3.企画内容について意見交換(12分)
編集者(出版社の視点)、参加者(読者の視点)、オブザーバ(著者の視点)から、プレゼンの企画について、意見を出し合います。
4.まとめ(3分)
同文舘出版 編集者から、今後、企画の方向性について、そのまま進めていくか、方向性を変えるべきかなど、編集者の視点からまとめていただきます。
テーマが決まると、次は目次レベルで構成を固めていきます。(大~小の項目まで詰めます)
編集長からのアドバイス、オブザーバーからの意見を元に、テーマ・目次の細かな所までを固めていきます。
これを繰り返して出版価値のある企画に仕上げていきます。
ここで出版価値の可能性がある企画に仕上がると、次のステップとして東京にいき同文舘出版での打ち合わせに進むことになります。
ここまでが岡山ビジネス書出版会議で行う内容です。
目次レベルまで構成が決まると、東京での同文舘出版の本社内での打合せに入ります。
次は、商業出版の価値がある内容かどうか、編集者との個別対応に移ります。細かい企画のブラッシュアップを行い企画の整合性を調べます。
レベル4までクリアした企画は、同文舘出版の企画会議で検討されます。この時、編集部と営業部との間で、出版を行うかどうかの検討が行われます。
社内会議を通過したら、いよいよ執筆にかかります。
最初はまず1章を書いて、出版担当者へ提出します。文章の書き方や方向性などをアドバイスをもらい、次に進めていきます。
執筆は約200ページ位。著者にもよりますが、3ヶ月〜10ヶ月位の期間で執筆活動を行います。
本は、執筆で終わりではありません。出版後の、キャンペーンなど、いかに多くの読者に本を手にとってもらうかの動きが必要です。会の中には既に経験者が多数いますのでアドバイスをしております。
ここまでやって、初めて著者として、出版がビジネスに役立つようになります。